おねしょ(夜尿症)について

おねしょ(夜尿症)について

おねしょと夜尿症

おねしょと夜尿症

おねしょと夜尿は同じものを指しますが、特に5才以降で月1回以上のおねしょが3カ月以上続く場合は「夜尿症」とされます。

こどもの慢性疾患としてはとてもポピュラーなもので、日本の5~15才の推定約80万人が夜尿症とされています。成長と共に自然に治るものなのであまり心配はいりませんが、1週間で夜尿が3回以上ある場合は治療をおすすめします。早めに治療をすることで治癒率が高くなることも報告されています。
※出典
おねしょのお悩みは、ぜひ一度当院へご相談ください。

おねしょと夜尿症の生活習慣チェック

夕食後から寝る前までの水分摂取量

お風呂から上がって勢いよく水を飲むとおいしいものですが、このガブ飲みのをやめるだけで治ることがあります。夕食から就寝までの水分を少し控えめにしてみましょう。

便秘

溜まった便が膀胱を圧迫し、おねしょにつながることがあります。

塩分の濃い食事

塩分をとると喉が渇きます。するとその分、水分をとってしまうことに。結果夜の尿量も増えてしまいます。

寝る前にトイレに行く

寝る前は膀胱をカラッポにする習慣をつけておきましょう。

冷え

体が冷えていると、尿がつくられやすくなるだけでなく膀胱が収縮しやすくなります。体が冷えないように腹巻をしたり、一枚多く着たりするなどの対策をしましょう。

おねしょと夜尿症の治療について

おねしょと夜尿症の治療について

治療の原則は「起こさず、焦らず、怒らず」です。
夜尿症は大人が思う以上に本人が一番落ち込んでいます。それを叱りつけてもストレスが溜まり、症状の悪化につながることも。おねしょをしたからといってわざわざ起こし、トイレに行かせるのは睡眠の質を下げてしまいます。叱らず、怒らず、ポピュラーなものと焦らず、おねしょをしなかった日は思いっきり褒めてあげましょう。

まずは膀胱の容量を測るため、「我慢尿量」を測る検査をします。膀胱の容量によって治療内容が異なるためです。
夜尿症のお薬はありますが、6才からしか使えませんので、5才以下であれば基本的には生活指導を中心に行います。6才以上の場合は、状況によりお薬を使うことがあります。5才以下で、必要があれば漢方薬で対応することもあります。年齢に合わせたお薬で、おねしょの改善をサポートします。

便秘について

便秘について

便秘は、一度なり始めると「腸に便が溜まる⇒硬くなる⇒便が大きくなる⇒排便が困難になる⇒排便時に痛くなり、肛門が切れたり血が付いたりする⇒痛いので便を我慢する⇒腸に便が溜まる」という悪循環に陥ってしまいます。お子さまにとっても非常に苦しいものですので、ぜひ早めにご相談ください。

このような場合は便秘の治療が必要です

  • 便が大きい
  • 排便後、ティッシュに血が付く
  • 排便時に痛がる
  • 無意識のうちに柔らかい便を漏らしてしまう(就学以前の幼児に起こることがあります)
  • うさぎのフンのようなコロコロうんちが出る

尚、一般的に毎日排便がないと便秘と思われがちですが、2、3日に一回でも普通のうんちが出ていれば便秘の心配はありません。

便秘の治療について

上記のような症状がある方は早めに治療しましょう。
便秘の方は、とにかく溜めないことが重要です。
お子さまの年齢や状態に合わせたお薬の処方や、生活習慣上の注意点などをお話します。

お気軽にご予約・
お問い合わせください